口パクアニメ メイキング

キャラクターが口を動かして喋るGIFアニメを作ろうと思います。
以前は「あ」「い」「う」「え」「お」「ん」の6枚の口のパターンを作っていたらしいですが、
昨今のテレビアニメは、「トジ口」「アキ口」「中口」の3枚を入れ替えることで、セリフシーンを表現していることが多いです。
ここでも、3パターンの口を描いて動かす口パクのメイキングを紹介します。
素人技術なので、ヘンな所は多めに見て下さい…(^∀^;)

では、はじめます!

まずは下書き。
下書きの段階で描くのは、アキ口だとやりやすいです。



動かない部分(口やクビ以外)を、さきに清書します。



動く部分を、別のレイヤーに描きます。
これがアキ口です。



動かないレイヤーと重ねてみます。接合部分がバレないように、丁寧に線画。
動かない部分を少し多めに清書しておくと、あとで閉じた口を描くときに線が途切れないので便利です。



また別のレイヤーを作り、トジ口を描きます。
アキ口との位置関係はこれくらいで。
上くちびるのほうに寄せるとよいです。



トジ口とアキ口の間に、中口を入れます。
ここで気をつけたいのが、歯の位置です。
歯は、アキ口と同じ位置から動かしていません。同トレースか、アキ口のコピーを使うとよいです。
人間が喋るときは下あごを動かしているので、上唇のほうはほとんど動かないのです。
他の部分はほぼ真ん中に線を引いています。アゴのラインなども丁寧に、アキ口とトジ口の真ん中に線を引きます。



三種類の絵ができたら、それぞれ別の名前を付けてgif形式で保存します。



gifアニメ制作ソフトを開き、3枚の絵を開きます。
私はネットで落とせるフリーソフトの「Giam」を使ってます。シンプルで軽くて使いやすいので、簡単なアニメを作りたい方にはおすすめ。



絵を入れ替えたり、枚数を増やしたりして、自然な口パクモーションになるようにします。
「↑上移動」「↓下移動」というボタンを押すと、選択した絵の順番が入れ替わります。
枚数も、3枚から7枚に増やしました。


「全部選択」ボタンを押して、右下のウェイトをいじります。
ウェイトっていうのは、1枚の絵がどのくらい見えているかの時間です。
「12」というのは、1枚の絵が0.12秒間見えているということです。
普通のTVアニメは1秒間に6枚の絵を使っているので、それに似せるためにはウェイトをこれくらいに設定するのが良いと思います。

場合によっては、トジ口だけ選択してウェイト時間を増やしたり。
そうするとキャラが行間を読むようにいったん口を閉じるモーションが作れます。

この作業ができたら、「ファイル」→「名前を付けて保存」で、口パクgifアニメの完成です。


こんな感じになりました。



色とか塗ってみたりして。



横顔の口パクも原理は同じです。
別のレイヤーで動かない部分と口の部分を作画して……



トジ口を、さらに別のレイヤーで描きます。
アゴの動きが大切。



中口。上唇と歯の位置はアキ口と同じです。
他の部分はアキ口とトジ口の真ん中に線を引きます。



動かしてみました。


口パクは3枚しか絵が必要ないので、とても簡単なアニメだと思います!ぜひ皆様も遊んでみて下さい(´∀`)
あ、このページの絵は、DLして参考として使って下さって構いません~。